高齢出産は難産になる?
実はいまは5人に1人が高齢出産です。
そして難産の理由は年齢ではありません。
一般的には高齢出産で初産の場合は「産道や子宮口がかたくて開きにくいため、難産になりやすい」と言われてきました。
高齢で妊娠すると、確かに自分でも不安要素が多いですし、周りからも「難産になりやすいから帝王切開のほうがいいんじゃないか」と言われたりして悩むことがあります。
しかし助産師によると「年齢差よりも個体差のほうが大きい」とのこと。
確かに20歳と40歳では産道の硬さに違いがあるのは当然です。
軟産道と呼ばれる子宮口は輪状の筋肉です。緊張やストレスが続くと月経が遅れることがありますが、それはこの輪状の筋肉が強く収縮することが影響していると言われます。
お産当日に過度の緊張状態で血中にカテコラミンなどのストレスホルモンが分泌されると、子宮口が収縮してなかなか柔らかく開かなくなります。
なので年齢のことで心配するよりも、安心できる環境で出産することが何より大切なのです。
骨盤のつなぎ目である恥骨結合は靭帯で結ばれています。
この靭帯をゆるませるホルモンが妊娠4週目から分泌されはじめます。妊娠すると体が柔らかくなるのはこのホルモンの働きです。
お産をするときにスムーズに骨盤が開き、赤ちゃんが骨産道をとおりやすいように、妊娠中から準備をしているのです。
だから妊娠中はとにかく、ゆるんでリラックスすることが大切。
緊張・ストレス・心配事は年齢に関係なく産道をかたくしてしまいます。
実際40歳前後の方でも、会陰切開も裂傷もなく自然にお産ができた人がたくさんいます。
ちなみに自然に妊娠する確率は、35歳を過ぎると低くなります。しかし妊娠したということは産めるということ。
2010年の時点で、40歳以上の妊娠は3万件を超え、35〜39歳の出産も5万件ほど増えています。
晩婚化に伴い、初産の年齢はどんどん上がっています。
それでもほとんどに健康な赤ちゃんが誕生していることを知ると、とても心強いですよね。余計な心配をしてストレスを高めるより、安心・リラックスして産める環境をつくることに全力を注いでください。
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