胞状奇胎とは何か、胞状奇胎の原因・症状・治療

胞状奇胎とは何か?原因・症状・治療

胞状奇胎とは、本来胎盤をつくるはずの組織が、水分のたまったぶどうの粒みたいになって、子宮を埋め尽くしてしまう状態です。

 

 

これが起きる確立は、全妊娠数の0.2〜0.3%程度です。胎児に由来する組織が混じっているものを部分胞状奇胎、ないものを全胞状奇胎と呼びます。

 

胞状奇胎の原因は、染色体異常と言われています。染色体異常は、食品や化粧品に含まれている化学物質の副作用として起こることがあります。

 

症状としては、4-5週目ごろから少量の出血が起こるようになりますが、痛みはまったくありません。子宮が月数の割に大きくなります。また、つわりがひどかったり、長く続いたりし、妊娠中毒症状が出ることもあります。

 

 

ほとんどの場合、妊娠初期に超音波検査で見つけることができます。ですので、最近はつわりなどの症状を経験しなくてもよくなってきました。また尿の中に出るホルモンも、通常の妊娠より高い値が出るので、診断の目安になります。

 

治療法は、入院して子宮内容除去手術です。また除去し残しがないよう、手術の1週間後にもう一度同じ手術を受けなければいけません。手術内容は、妊娠中絶とほぼ同じです。

 

手術の後は、定期的に尿検査や超音波検査、胸部X線などで組織の取りこぼしがないかを検査します。

 

 

確立はそんなに高くはないとはいえ、上記のような症状を感じたり、おかしいなと思うことがあれば、すぐに受信するようにしましょう。