流産の原因・症状・進行

流産の原因・症状

流産とは、胎児がおなかの外で生きられるぐらいまで育つ前に生まれてしまうことです。

 

これが起きる確立は、全妊娠数の10〜15%程度です。妊娠12週より前によく起こります。

 

 

流産の原因は、60%が胎児側の原因です(染色体異常など)。

 

ほとんどの流産は、受精卵の着床から8週以内に起こります。これはもう何らかの問題があって、元々その赤ちゃんは育たない運命だったということになります。

 

 

残り40%は母体に原因があります(子宮筋腫・子宮内膜症・全身性疾患・激しいストレス・事故・夫婦間の免疫問題など)。

 

 

症状としては、何も症状がなく検診のときに胎児がまったく成長していないのを見てはじめて分かるものから、出血があり、受診して発見されるもの、下腹部の激しい痛みなどを感じて分かるもの、妊娠16週以降は破水があって分かるものなど人それぞれです。

 

 

 

流産の進行状態です。

 

 

 

  1. 切迫流産
  2.  

    流産しそうな状態のとき。出血はあるものの、胎児が元気な場合はそのまま育てることが可能

     

     

  3. 進行流産
  4.  

    出血と痛みが増え、子宮口が開き、破水があり、子宮の中身が排出されている状態

     

     

  5. 不全流産
  6.  

    子宮の中身がほとんど排出されたものの、まだ一部残っていて出血や痛みも続いている状態

     

     

     

  7. 完全流産
  8.  

    子宮の中身が完全に排出された状態。子宮が収縮し、自然に出血が止まる

     

     

     

     

    3回以上流産を繰り返す場合は「習慣性流産」となり、産婦人科に行って診断・治療してもらう必要があります。

     

     

     

    自然流産は、いったん妊娠しても約10%の確率で起こります。もし流産してしまったなら、「赤ちゃんを失った悲しみ」を押し殺してしまわずきちんと表現し、夫と一緒に思う存分泣いてください。

     

     

    そうして悲しみや落胆を少しでも消化させ、自責の念に押しつぶされてしまわないで欲しいと思います。