赤ちゃんの脳をつくり育てる食べもの
赤ちゃんの脳に働きかけて、脳の発達を促すといわれている栄養素には「チロシン」や「葉酸」、「DHA」などがあります。
特にDHAはもう有名ですよね。
どれくらいとればどんな効果があるのかについてはまだ不明ですが、摂りすぎない程度に適度に食べることには益がありそうです。もちろん、栄養を摂ったから頭が良い子になるという単純なものではありませんけど、その子がこれから生きていく上で、栄養をしっかりもらって十分に成長した健康な頭脳や体を持っていることはプラスになることは間違いありません。
母親が栄養の高い食べものをとることで、栄養分は胎盤から胎児へと渡されます。そして、赤ちゃんの脳の働きを活発にしたり、新しい細胞を作ったりするのに使われます。
母体のためにも赤ちゃんのためにも、適度な量のいろんな種類の食べものを食べて、まんべんなく栄養をとりたいものですね。
では、先ほどの3つの栄養素についてひとつずつ説明していきますね。
チロシン
体の中で、アドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質の原料になったり、甲状腺ホルモンやメラニン色素の原料になったりします。また、脳の働きを活発にしてやる気と集中力を高める効果があります。
たけのこに入っている白い粒や、納豆の表面の白い粒がチロシンです。またたんぱく質食品には豊富に含まれます。
チロシンが極端に不足すると、子どもが知能障害を起こすといわれています。
糖質と一緒にとると吸収がよくなります。
葉酸
葉酸は水溶性ビタミンのひとつで、赤血球をつくるときに欠かせません。血球の寿命は約4ヶ月といわれていますが、葉酸が不足すると新しい赤血球が作れないので悪性貧血になる可能性があります。
またたんぱく質と合成するのにも必要なので、成長期の子どもたちにも必須の栄養です。
妊婦さんには、特に妊娠初期に摂ってほしい栄養分です。葉酸が足りていないと、細胞内の遺伝情報を収める「核酸」を正常につくることができず、赤ちゃんに障害や脳神経・脊椎の発育不全などの影響が出る恐れがあるからです。
ほうれん草やアスパラ、ブロッコリー、じゃがいもやさつまいも、メロン、オレンジ、バナナなどにたくさん含まれます。
また一番たくさん含まれているのは、牛のレバーです。ほか、豚のレバーや牛肉、豚肉、大豆などにもたっぷり入っています。ビタミンB12と協力して働くので、両方入っている肉やレバーは吸収がよい食べものです。
ちなみにビタミンCは葉酸の働きに必要なものですが、過剰に摂りすぎると葉酸が排出されてしまうので、バランスよくとることを注意してください。
DHA
DHAは、脳細胞から脳細胞へ情報を渡すのに必要です。そのためDHAが足りなくなると、情報伝達がうまくいかなくなって、学習能力や記憶能力に問題が起きると言われています。
また胎児にとっては、脳細胞の膜をつくる物質の一部・脳細胞そのものの数を増やすためにもぜったいに必要な物質です。
そして視力とも関係があり、DHAをたくさんとると網膜の反射が高まるようです。事実、早産の赤ちゃんは視力に問題が残ることが多いものの、DHAを豊富に含んだミルクを与えると改善されるという研究結果も出ているそうです。
また、精神安定の働きもあります。
もう有名ですが、DHAはまぐろやぶり、さば、いわしなどの背の青い魚や、いくらなどにたくさん入っています。これらの食べものから直接摂取するほか、魚に含まれるEPAという物質や、野菜・大豆に含まれているα-リノレン酸という物質を摂ると、肝臓でDHAに変わります。
とはいっても、やはり体内では合成されにくいので、食べものから直接摂ることをおすすめします。ちなみにDHAは魚の脂肪に含まれているので、できれば刺身など生で食べると効果的です。(妊婦さんには「生」はあまり積極的にはおすすめできませんが)。また脂ごと食べられるように衣をつけたり、煮物にして煮汁も食べるなどするとよいです。
また生で食べる場合はどうしても酸化しやすいので、レモン汁やオリーブオイルなどを絡めて酸化を防ぎましょう。