妊娠中は安静に過ごさないといけないのか
いま地球上では、1時間に平均約9,000人の赤ちゃんが生まれているそうです。
はじまったばかりの命は砂粒1粒くらいの大きさ。
それが米粒サイズになるころ、赤ちゃんの心臓が動きはじめます。
新しい命を授かるって、とても神秘的ですね。
体内でそんな奇跡が起こり始めている事を知ると、とにかく赤ちゃんが元気で今日も生きているかとても気になります。
虫かごのふたを開けるかのように「お!生きてる生きてる」と確認するわけにもいきませんし、初期のころはもちろんまだ胎動もありません。
そんなわけで妊娠すると「とにかく安静にしなければ」とかんがえる人が多いようです。
しかし世界的にみると、産後は安静にさせる国は多いものの、妊娠中に安静にさせる国はあまりないようです。
もちろん縄跳びや水泳、全力疾走などは避けなくてはいけませんが、激しい運動をしなければあまり神経質にならなくても大丈夫です。
そもそも妊娠しているということは、非常に健康に恵まれている体であるということ。 普段の生活は気にせず続けて何も問題はありません。
ただし「安静にしなさい」と医師に言われている場合があります。
妊娠初期の12週くらいまでに少量の出血がある場合は「切迫流産」と診断され、安静をすすめられます。
流産の可能性があるという診断ですが、安静にする以外止める方法はありません。
また初期に出血しても、流産の兆候ではなく赤ちゃんが元気な場合もあります。
流産は薬で止めることはできません。切迫流産と診断されたときに悔やむことにならないように、入院をすすめられるようなことがあれば安静にして療養しましょう。
妊娠すると確かに不調な日が増えます。
でも体調不良や体が重い日は、赤ちゃんが元気にすくすく育っている証拠だと思いましょう。
そもそも生理が不定期な人は、生理が止まったかどうかだけでは妊娠に気づかないので、体調の変化で気づくことが多いのです。
またバリバリ働いていた女性が妊娠したとたん、毎日眠たくて仕方なくなりペースダウンするのはまさに体からの指令です。
ゆっくり休み、血管を広げてたっぷり血液を送るよう、赤ちゃんがサインを送っているのかもしれません。
赤ちゃんのためにもゆったり、のんびり、楽しく生活することが大切。基本、妊娠中は体の要求に素直に応じるようにしましょう。
旅行も仕事も、無理がなく、激しすぎなければ自分のペースで楽しんでOKです。