妊婦さんのむくみ
余談ですが、むくみは危険な病気のサインである場合があります。
詳しくは検診で医師に診てもらう必要がありますが、妊婦さんなら誰でもあるむくみなのか、何かの兆候としてのむくみなのか、応急的に自分でおおまかに判断する方法として
@むくみがあるか
A昼〜夜にかけてむくんできたとしても翌朝ひいていれば問題ないが、ずっとむくんだままになっているか
このほか、めまいがする、頭痛がする、目がちかちかする、吐き気がするなどの症状が起こっているようなら、それは妊娠中毒症です。
妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)は自覚症状がほとんどないうちに発症し、妊婦の1割弱程度の人がかかり、そのうち1、2%の人が重症になります。
現在のところ原因は不明です。
妊娠中毒症になると、血流が悪くなるため胎盤に十分血液が流れなくなり、早産・死産・未熟児の原因となります。
そして無事に赤ちゃんが生まれても死亡率が高くなるリスクもあります。
中毒症は妊娠20週を過ぎると起こり、高血圧とたんぱく質を症状とする病気です。
妊婦さんの場合、最大血圧が100〜130mmHg、最低血圧が60〜80mmHgが正常ですが、最大血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上になると高血圧となります。
妊娠中は赤ちゃんに血液を送るのでどうしても血圧が高くなりがちですが、自分がどの範囲にいるのか定期的にチェックしておくことは重要です。
症状が重くなると、全身に激しいけいれんが起きて意識がなくなったり、胎盤がはがれて子宮に大出血が起きる胎盤早期剥離などを招きます。
最悪赤ちゃんもお母さんも死んでしまうこともある病気です。
いちばん効果的な治療法としては、妊娠を終わらせることですが、赤ちゃんを取り出すのには早すぎる場合は、食事療法で塩分を制限して安静にします。
食事療法だけでは不十分なときは薬物療法がおこなわれ、胎児に影響が出ない範囲内で降圧剤などが投与されます。
特に予防法はありませんので、とにかく定期的に健診を受けて早期発見することが大切ですが、普段からストレスをためないように明るく楽しく過ごすことは大事です。
これは妊婦さん本人も一緒に過ごす家族や旦那さんもみな心がけるべきです。
旦那さんは奥さんの話をよく聞き、体調を把握するようつとめてください。
優しい言葉をかけ、いたわり、抱きしめるだけでも妊婦さんはとても落ち着きます。
食事については
・塩分を7〜8g/日 におさえる
・たまご、牛乳、チーズ、鳥胸肉、赤身の肉など良質のたんぱく質をとる
・カルシウムをとる
・低カロリーで栄養分たっぷりの食事を心がけ、甘いものや間食を極力控える
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