つわりは本当に個人差があります。
私の友人、いとこ、知り合いはなぜか皆軽い人ばかりで、「夏バテ程度の症状だった」とか「全然なかった」とか「やたら眠たかっただけ」とか。
しかし私は妊娠がやっとわかったばかりの6Wからすでに地獄でした。
妊娠検査薬がやっと反応するかしないかのうちに、ムカムカしはじめましたが、それでも最初の2日間だけはまだ固形を食べれていました。
私のつわりの期間は、「酸っぱいものを欲する期」と「甘いものしか食べれない期」に分かれていまして(笑)
最初は酸っぱいものでしたので、キウイや、プレーンの酸っぱいヨーグルトを食べてたんです。でもそれも最初の2日だけ。
3日目になるとキウイを一口食べたとたん、いきなり体内から押し返されたような感じでオエオエと戻してしまい、それ以降固形を食べられない地獄の日々ガスタート。
水も飲めない、プリンのようなものですら食べられない、とにかく何も摂れず、吐き続けるばかり。
すぐに吐くものはなくなり、胃酸や胆汁まで吐きました。
そんな中でも子どものために葉酸サプリだけはとらなきゃという使命に燃え、毎朝頑張って飲むのですが、もちろんそれもすぐに吐くのでどれほど摂れていたことやら。
まあ胃に着地した時点ですぐに栄養が吸収されるという話を信じるしかない。(笑)
そして私はもともと痩せ気味で、160cmに45kgくらいだったので、1週間であっという間に5kg痩せました。
1週間何も食べず、飲み物は吐きながらもストローでちびちび。
1週間が終わるころには少し起き上がると息切れがし、立つとめまいと吐き気と立ちくらみに襲われるので、1日中寝たきりでした。
そしてこの辺りでやっと病院にいきます。
尿検査をするとケトン体が「4+」と診断され、診断名は「重度の妊娠悪阻と切迫流産」。
入院をすすめられましたが、いったん家族で話し合いますと断り、点滴を受けました。
ブドウ糖とビタミン、そしてプリンペランという吐き気止め入りの点滴を3.5時間かけて注入。
これが終わるころにはうそのようにだるさや息切れ、吐き気が消えており、「ああ。。栄養不足だったんだなあ」と実感。
ちなみにまだ2か月くらいの段階では、栄養が取れなくても赤ちゃんにダメージがあることはないのですが、
母体への合併症が心配されるそうです。
(妊娠すると血液が濃くなるが、水分がとれていないことでさらにドロドロするため、血栓ができやすくなるなど)
久しぶりの気分の良さを楽しみながらルンルンと家に帰り、今日のことを旦那様に報告。
しかし次の日からまた地獄が始まりました。
今度はこれまでの地獄に加え、
3回に1回は吐くたびにドボドボと鼻血が出るようになり始めました。たまに両方の穴から出ることも(笑)
鼻からは血、口からは嘔吐って、なかなかシュールです。いやもうこれ以上貴重な栄養を奪わないでくれ!
プラス、胃が久しく空っぽのままなので
胃酸による胃焼けという問題も追加。
ムカムカが落ち着いているときは、胃がジュワジュワキリキリ。
これを逃れるには、ヨーグルトなどをとにかく食べる⇒吐く⇒胃酸までたくさん吐く⇒落ち着く の繰り返しでした。
そして病院に行って点滴を受けて、つかの間楽になる。
その後しばらく入院もしましたが、結局つわりはなくなることも止めることもできないので、安定期に入るまではひたすら耐えるしかありませんでした。
安定期に入ると、ピタリ!と元気になったわけでもないのですが、ずいぶんと落ち着きました。
このときほど「暗い夜もいつかは明ける」「トンネルには必ず出口がある」と念じ続けたことはありません。(笑)
さて、妊娠2〜3か月ごろまではまだ赤ちゃんも米粒ですし、母体に蓄えられた栄養をむしりとってでも健康に生きていくわけですが、
さすがにもう少し大きくなってくると「何も食べられない」では不安になってくるわけです。
特に母体が元々細身、食が細いなどだと、そもそも蓄えがあまりありませんし、赤ちゃんにとられすぎてお母さんの歯が弱くなったり、貧血になったりすることがあります。
私なんて鼻血もよく出してましたし。
赤ちゃんが健康に育つためには、栄養は大前提として、健康で十分な量の血液が欠かせません。
でも妊娠中はひじきやレバーはあまり食べてはいけませんし(ヒ素やビタミンAを過剰摂取すると、奇形の可能性が高まる)、そもそもつわりがひどい人はそんなもの食べられるわけがない。
それで私が血液のために飲んでいたものがありまして、それを飲んだあと吐かずにいられたときは少し体のしんどさがましになっているような気がしました。
つわりが、
「酸っぱいもの欲しい期」と「甘いものしかだめな期」に分かれていたので、当然飲み物も2種類あるんですが
酸っぱいものの時期は
≫サジージュース
。
これ飲んだことがある方はご存知だと思いますが、かなり酸っぱいです。
つわり中の、無性に酸っぱいものが欲しい時には天からの恵みかと思うほどおいしいのですが、それでも水で半分に割って飲んでいました。
胃への刺激を考えて、それと1本が倍もつというケチ根性で。(笑)
砂漠で育つ、サジーという植物の実からできたジュース。
カフェイン、保存料や香料のたぐいは一切入っていないので、まずここで赤ちゃんへの化学物質の心配はクリア。
日本、アメリカ、ヨーロッパの各機関でオーガニック認証も取得しています。
そして
200種類の栄養が入っているので、まさに私みたいな人にぴったり。
いちばんのポイントは
一口でも鉄分、葉酸がしっかりととれることでした。
すべて天然由来の栄養なので、仮に摂りすぎても不要なものは体にそもそも吸収されませんし、排出される。
また
頑固な便秘が治ったという声や、まだ先の話ですが出なくなっていた母乳が出るようになったという声も多いようです。
きれいな色でしょう。
1日にこれくらいの量で充分です。これを水やオレンジジュースで割って、ちびちびと飲んでいました。
これを飲み、なんとか吐かずに乗り切ると、数時間後に少し体力が戻るのがわかるんです。そこまで敏感に感じ取るほどに限界だったということでしょうね。
割と妊婦さんや授乳中ママで飲んでいる人が多いらしく、たくさんの体験談がHPに載っていましたので、興味がある方はどうぞ。
↓サイト内下部の「お悩み別」というところから入っていってください。
≫サジージュース公式HP
そして次にやってきた「甘いもの期」。
このころになると、とたんにサジージュースのことは見るのも嫌になり、こんどは
甘いシソジュースしか飲めなくなりました。
ちょうど手作りで友人がくれていたものがあり、ずーっと飲まずに冷蔵庫にしまってあったものを発掘したのですが、後半はこれで生きることができました。
シソジュースはレモン汁をいれてさっぱり作るレシピもあるようですが、それだとたぶん飲めなかった。
幸いなことにずいぶん甘く濃厚に作ってありました。
シソもまたとても栄養価の高い植物で、
免疫力を高めたり、血液をサラサラにしたり、様々な効果があるのですが、中でも一番助かったのがサジーと同じく
貧血改善。
ちなみにシソにはビタミンAが豊富で、これは妊娠初期に取りすぎると奇形を招くと言われていますが、シソの場合はカロテンが豊富なのであり、ビタミンAが体内で不足しているときだけ
カロテンからビタミンAに変換されるということですので何も心配はいりません。
自然はうまいことなっています。
まあそんな感じで、自分でいうのもなんですけど壮絶なつわりを乗り切ったのであります。赤ちゃんも問題なくすくすくと育ってくれました。
4か月を過ぎたら少しでも栄養をとるよう工夫すること、あまりにしんどかったら入院や点滴に頼ること、そしてできる限り休むこと。
またつわりの症状を和らげる効果があるものとして、バナナや豆乳があります。
つわり真っ最中のときにはとんでもないかもしれませんが、少し楽になってきたらぜひ試してみてください。
普段豆乳が大嫌いでも、体が要求していて飲める可能性もあります。特に豆乳はいまいろんな味が出ていて、臭さも軽減されているのでぜひ。
私もつわりが少し落ち着いてきたころ、不思議と豆乳を飲むと気分が落ち着いていました。
大変な皆さん。がんばってつわりをのり切りましょう!