産院選びはいちばん慎重になるところです。
技術や経験のないところを選んだがために、難産で酸素不足のために赤ちゃんを障害者にしてしまったというケースもあります。
かといって遠くにすると、検診のときも破水が始まった時も大変。 やっぱり近くの産院がいちばんいいのかしら・・・・・・・・
という妊婦さんの疑問に答えてみました。
そもそも評判の良い出産施設が近所にある妊婦さんなんてそう多くはありません。 妊娠したからといって、そういう施設のそばに引っ越す人もいません。
歯医者さんや美容室、病院、何にしても「近所にあるから」という理由でそこに通う人はほとんどいません。 むしろ遠くても自分の気に入ったお店を決めて通っている人のほうが多数です。
その規準を出産施設にも適用すればいいと思います。 やはり気に入ったところでないと、何かとストレスに感じるもの。
妊婦健診は近くの産婦人科で、出産は遠くても気に入った病院でという方法もあります。
とはいっても、いくら気に入っていても破水してから電車に1時間も乗って病院へ、なんて考えると不安でたまりません。
初産の場合は「くるまで1時間以内」程度の距離を目安に選んだほうが無難かもしれません。
ちなみにアメリカの出産場所についての規準を参考までに。
アメリカでは自宅出産をすることが許されているのは、50km圏内に帝王切開が可能な病院がある場合のみ。
交通渋滞のエリアでは30km圏内。緊急帝王切開になると判断されたときに30分以内で実施できることが必須というルールがあるそうです。
まあアメリカのルールにそのまま従うこともありませんが、時速60kmで運転すると仮定して、自宅から車で30分程度で到着できるくらいの距離の病院が望ましいということです。
陣痛が始まってから夫の運転する車で移動すると、夫も緊張して焦りますし、乗っている妊婦さんのほうも寄り添ってもらえないので不安が強まります。
可能ならタクシーを使うか、家族・友人に運転をお願いするのがおすすめ。
また陣痛が始まってからの車での移動は、「まだ生まれるなよ!」とストレスを感じながら頑張ることになるので、いざ出産準備に入ったときに陣痛がいったん遠のいてしまうこともあります。
でも心配することなかれ。 超大至急で病院に飛び込んでも、着いたらのんびり陣痛がもう一回くるのを待つというケースもよくあることです。
ゆったり構えてください。