母子同室と別室どちらがいい?
母子同室と別室どちらがいい?
出産するととにかく疲労感が半端なく、「しばらく1人で休ませてほしい」と思うのも当然です。
しかし疲れるからという理由で赤ちゃんを別室にやってしまうのはどうかと思います。
出産はゴールではなくスタート位置にたったところですから、赤ちゃんと別々で過ごすのはよく考えれば不自然なことです。
赤ちゃんの気持ちになって考えてみれば、いままでお母さんの心臓の音を聞きながら、お母さんの声を聞きながら、10カ月もずっと一緒にいたのに、いきなり外に出たと思ったらお母さんとひきはがされてしまうということ。
当然不安で不安でたまりません。
WHOの出産ガイドラインには「赤ちゃんもしくは母親どちらかに異常がない限り、ずっと母子同室で過ごすべきである」とあります。
赤ちゃんのためというのはもちろんですが、同室にすることには母親にもメリットがあります。それは授乳を円滑にスタートさせること。
赤ちゃんがそばにいたほうが母乳の量が増えること、泣いたらすぐに与えられること、赤ちゃんにとっていちばんのごちそうである、栄養価と免疫力が最も高い初乳をあげられることなどです。
しんどいなかわざわざ新生児室に授乳に行く必要もありません。
ラッコのように胸において吸わせることもできます。うまく吸えなかったり、大泣きするときは助産師を呼んで習えばよいのです。
プロがそばにいてくれる間にしっかり学び、助けてもらっていれば、いざ自宅に帰って1人で何もかもしなくてはならなくなったときに非常に助かります。
母乳育児を成功させるには、産まれてから3日間が大事だと言われています。体はすでに頻繁な授乳に対応できるよう切り替わっています。
実は妊娠後期から、女性は短期間でも集中して睡眠がとれるようになっているのです。